僕には、生まれつき抱いている不思議な感覚「スピリチュアル」がある。それに恐怖したり魅惑を覚えてきた。
幼少の頃は、様々なスピリチュアルに対して為す術がなかった。それがある種の技術・技法を身につけるに従って、ゆっくりと人間的な純化の洗礼を受けていると悟るようになった。
それは言語化できるものでなく、どんな芸術、絵画・彫刻・音楽・舞踊としてでも構わない、自分とスピリチュアル、もしくは、宇宙との関係のようなものを表現したいと感じるようになった。
それは孤独なスピリチュアルが生み出したものを、同じく孤独なスピリチュアルが察知するという営みかもしれない。これは生まれもって授けられた固有の運動なのだろう。
僕の根源的な衝動を呼び醒まし、内側から突き上げてくる衝動には過去も未来もない。時空すらないように思う。スピリチュアルにあるのは今だけであり、僕が純化の洗礼を終えるとき、純度の高い天然となる。
それは僕がスピリチュアルに帰ることを意味する。
usi